春燈福山句会

 昭和36年に木下夕爾が主宰していた各地句会をまとめて「広島春燈会」として結成された句会です。
平成30年に会の名前を現在の「春燈福山句会」に変えました。


 友人同志で気ままに俳句を作って批評しあっていましたが、それでは進歩がないねぇと春燈を紹介してもらいました。
句会では一生懸命皆さんのおはなしを聞いているけれども家に帰ると忘れてしまって。次の句会ではまた同じ失敗、その繰り返し。
でも、犬との散歩、風の動きを感じながら歩いているとふと浮かんでくるものがある。
感動することがあると良い句が生まれてきます。(善子)

 6月は潮の香のただよう、歴史の町の鞆の浦に吟行に行きました。
鞆の浦は南に向かって弓状に延びた道の先が鞆港、東には仙酔島、弁天島、大河島、西には明神岬、南には玉津島を臨む古くから開けた港です。福山駅から30分ほど車で走ると穏やかな海が広がってきます。
さわやかな海の風を体に感じながらの吟行句会となりました。

 さて、鞆の浦をテーマにした当日の句は

夏の海ポニョと雁木の鞆の浦   (順子)
病む友も踊る鯛網ショー鞆の浜   (信子)
「春の海」琴の音響く鞆の浦   (恵子)
白南風や琴の音響く鞆の浦   (圭子)
梅雨の月海に映るや鞆の浦   (多美子)
義昭公の自筆をみるや夏の鞆   (ミヤ子)
鞆の浦潮待ち時の日向水   (美佐代)
夏の日や日韓つなぐ鞆の浦   (秀次)
夏潮や古びた雁木にそつと寄す   (秀次)

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